仮囲いの中から

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平成26年9月11日豪雨災害で寸断された国道453号~2度の災害復旧工事に従事して~

2015年9月28日

所長 松隈嘉和

世の中で騒がれている異常気象

仮橋設置状況
 9月11日の豪雨災害により寸断された国道453号の復旧工事、引き渡しを翌年の3月26日に行いました。
 4月は雪解けとともに春めき、一般の人は気持ちが高揚するのですが、私の場合は平成25年4月7日の雨と雪解け水による中山峠災害を思い出し、どこかで何かが起こるのではないか、と不安な気持ちになってきてしまいます。
 連続して中山峠・支笏湖の災害復旧工事に携わってきましたが、それ自体異常なことです。被災した道路が現在の気象状況に耐えられなかったのか、老朽化なのかと思い、世の中で騒がれている異常気象を身をもって感じてしまいます。
 災害は突然発生し、道路の被災により交通が遮断されます。流通基幹道路である国道230号中山峠の流通が途絶えると、日当りの損失額は甚大であると聞きました。今回竣工した国道453号は札幌方面から支笏湖へとつながる観光道路で、秋には紅葉狩りで賑わう道路のため一刻も早く復旧しなければなりませんでした。

情報共有

 災害復旧工事は混乱したなかで工事を請けるため、最初のうちは、道路管理者からの指示や多方面からの入手情報が、一気になだれ込みます。
 現場では混乱を避けるため、窓口を現場代理人に一本化しました。殺到した電話連絡の中には、感情的に罵声を吐く方もでてきました。
 これらの電話連絡を受けていますと、何を聞いたのか、何を言ったのか、しまいには理解できなくなってしまいます。このため、電話口には会話の内容を記録する者を常時配置しました。
 復旧工事は設計書のない状態で始まります。被災範囲、被害状況、土質状態、形状などの情報を設計者側に流す。コンサルタント会社・道路管理者間で得られた情報を基に設計検討する。設計・施工がほぼ同時進行で行われます。情報共有の迅速さが重要となりました。
 ところが、支笏湖の被災箇所は、点在する22km間の11か所すべてが携帯電話・インターネットの圏外でした。このため、道路管理者との連絡・打合せなどは、報告時間を決めて電波の届く場所から行いました。

開通までの工事進捗と外部報道

鋼製かご枠設置
 設計数量が確定していないため、概算工程表を作成し工事を進めます。施工状況をカメラで共有しながら、工期の短縮への改善を行います。工程管理は、現地状況が変化するたびに刻々と変化します。終盤には工程表も時間工程となってきます。工事終盤2日前ぐらいになりますと、もう一日もう半日短縮してほしいと要請がきます。開通の予定日時を外部報道したら最後、何が何でもその日までに開通させなければなりません。時間との戦いになります。

安全管理

 緊急の突貫工事で一番重要なのは、安全管理です。本社からの応援もあり、無事故無災害で竣工できましたが、昼夜・残業で作業員に疲労が出てくる時期、気の緩みなどによる行動災害が発生しないか気が気ではありませんでした。
 目の行き届かない行動災害を防ぐため、朝礼等で自然災害復旧工事に従事する者として、関係者全員への自覚を呼びかけました。

災害復旧工事に従事して

 当社は中山峠で2工事、支笏湖災害工事と3回の工事実績があります。起こることを前提としたくはないのですが、今後の災害発生に備え、経験を活かして素早く対応できる体制を確立しておく必要性を感じます。
 最後に、中山峠・支笏湖ともに地元の観光協会に感謝されました。国道453号開通後職員と慰労で丸駒温泉に行きました。支配人から災害があったら岩田地崎さんが何とかしてくれるよ。そして帰り際に支配人が走り寄ってきて、ご苦労様でしたと声をかけていただきました。あらためて道路の重要性を知らされました。

被災状況

終点~ (奥漁橋)終点~ (奥漁橋)


復旧状況




 

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