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岩田地崎建設によるICT活用工事~舘地区道路改良工事~

2018年2月5日

三陸沿岸道路

三陸沿岸道路は、宮城県、岩手県、青森県の太平洋沿岸を結ぶ延長359㎞の自動車専用道路で、このうち宮城県内は126㎞となります。当工事は岩手県との県境の気仙沼市唐桑町荒谷前に位置し、道路改良工事は約100,000m3の切土運搬を伴い平成28年に施工しました。現在は188㎞(約52%)が供用しています(平成29年12月09日現在、国土交通省 東北地方整備局 復興道路・復興支援道路情報サイト HPより)

ICT活用工事

 当工事は、建設生産プロセスの全ての段階においてICT技術を全面的に活用するICT活用工事として施工しました。具体的には、①3次元起工測量、②3次元設計データ作成、③ICT建機による施工、④3次元出来形管理等の施工管理、⑤3次元データの納品の一連の施工を実施しました。

 

3次元起工測量

 3次元起工測量とは、空中写真測量(無人航空機)・レーザースキャナー等の3次元計測技術により、3次元測量データを取得するために行うものです。従来に比較して測量にかかる時間が削減され、土量の自動算出や精度の向上が期待できます。当工事はレーザースキャナーを用いた測量を行いました。レーザースキャナーの特徴は、空中写真測量に比較して、測定精度が非常に高く、天候に左右されにくく、支障物の影響を受けない、操作の熟練度を要しない反面、点群密度のバラツキが測定距離に応じて大きくなり、費用が高くなる欠点があります。

 

3次元設計データ作成

 3次元設計データは、平面図・横断図・縦断図等の従来の2次元の図面を3次元化したものです。3次元設計データ作成は出来形管理やICT建機へのデータ入力に必要です。当工事では3次元設計データ作成を行うことで、設計変更時の施工量の増減の可視化やICT建機のデータ変更対応を迅速に行うことができました。

 

ICT建機による施工

 当工事ではマシンガイダンスバックホウを用いて法面整形を行いました。マシンガイダンスバックホウとは、GPSにより施工機械の位置情報を取得し、設計面に対してのバケットの高さを重機内のモニターに数値として表示し、重機オペレーターの作業をサポートする技術です。丁張設置の負担が大幅に減り、重機の稼働効率が向上しました。結果、掘削量の土量が約40,000m3増加したにもかかわらず、無事故で予定より約1ヶ月早く終えることができました。



 

3次元出来形管理等の施工管理

 出来形管理、土量管理は空中写真測量(無人航空機:UAV)により行いました。UAVを用いた連続空中写真撮影で施工箇所の3次元データを作成します。作成したデータと3次元設計データを比較して、出来形を管理します。同様に、進捗状況は定期的に3次元データを取得し比較することで確認できました。出来形管理の測量から帳票作成までの作業を1人で1日程度で行うことができ、負担が大幅に減りました。進捗状況は、測量翌日には進捗率が把握できるため、工程のフォローアップに役立ちました。


 

3次元データの納品

 工事完成時にはトレーサビリティ確保のため、空中写真測量時に撮影した写真、点群データ、Lamdxmlデータの全3Dデータを納品しました。
 

アドバイスにより試行錯誤

 3次元測量方法や3次元設計データ作成方法など、不明な点が多数あり、誰に相談していいかわからず苦労しました。各支店、関連会社の方々のアドバイスにより試行錯誤し、最終的には3DCAD操作の習得、特徴の把握、測量方法の習得や無人航空機操作の技能認定資格を取得することができました。建設現場の新しい取り組みであるICT施工にいち早く携わり、新しい技術を習得できたことはとてもうれしく思います。
 

施工状況







 

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